2003/12/03 (水)

2003/12/03 (Wed)

髭を剃った
あごが寒いよ。
剃るんじゃなかったか。

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トコロデ
漫画The world is mine(以下wim)
読んでいないとサッパリだろうけどあえて書いてみる。

この作品に登場するマスコミは「視聴率至上主義による倫理・正義の喪失」=「悪」、エセ人権派サヨク=「思考停止」として描かれているのだけど、今の社会ってかなりこの劇中の状態に近い気がする。

今の世の中のマスコミ人、識者は60年代の亡霊ばかり(特にA新聞とA放送)。wimに登場するマスコミもまるで一緒。記者の大半は警察や政治家の言葉尻ばかりをとらえ、人権や権利ばかりを主張し無責任に反対し放映しまくる。犯罪者を礼賛しスキャンダラスに放映する。また重大な殺人事件が起きても、よりスキャンダル性の高い芸能人のケッコンに重きを置いた報道すら行ったりする(※劇中、大量殺人犯のトシがテレビに向かって突っ込みを入れている!)。彼らは事件の被害者を視聴率のための犠牲とする。そう、彼らの正義はまるで偽善で、視聴率のためなら人権は踏みにじるためにあるのだ。

今の社会も一緒だ。容疑者のプライベートが暴かれ、そして殺された被害者のをも醜聞のように描かれる(これらの顕著な事例として桶川女子大生ストーカー殺人事件がある。この事件での報道、特に被害者の扱いは酷いモノだった)。

今のマスコミは正義とはなんぞや、と自らを問うてみる必要があるかもしれない……。

なんて、社会派っぽく締めくくってみるテスト。

ちなみに作者の新井英樹氏はインタビューで「死は悲劇にも娯楽にもなる」って答えてるのよね。悲劇的な死はごく近しい人間だけが感じるモノであって、基本的に死というのは娯楽的であるとも。

現代のマスコミの病理には、視聴者の求める娯楽的な死という根本的な問題もあるのかもしれない。